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2022年4月1日からいよいよ成年年齢が18歳に引き下げられます!

2022.03.30

私はこの春高校を卒業し大学生になります。大学に入ったら、自分のクレジットカードを作りたいし、慣れてきたらひとり暮らしの部屋も自分で決めたいと思っています。ネットなどのニュースでは、2022年4月から「成年年齢が引き下げられます」とみることはあるのですが、実際よくわかっていません。何に気を付ければいいでしょうか。

1 「成年年齢が引き下げられる」って??

(1)「成年年齢」とは

「成人する」とか「成年になる」とかといった言葉を聞いたことがありますよね。一般的には、成人すると「大人になった」と言われ、成人式などでお祝いもされますね。
ところで、法律の世界でも、“大人”と“子ども”は区別されています。
民法という法律では、「成年」になった人を“大人”として扱っており、成年になっていない人、つまり「未成年」の人を“子ども”として扱っています。

(2)成年年齢の引下げ

 これまで、民法で“大人”として扱われる年齢、つまり成年年齢は、20歳とされてきました。
しかし、この規定は改正され、成年年齢は18歳と改められました。
そして、この改正が、2022年4月1日に施行されることになります。
つまり、2022年4月1日からは、18歳になれば、民法では“大人”として扱われることになるのです。
これを「成年年齢の引下げ」と言っています。

2 成年と未成年のちがい

(1)民法ってどんな法律?

「成年年齢の引下げ」とは、民法という法律で“大人”として扱われる年齢が20歳から18歳に引き下げられる、ということです。
では、ここで登場する「民法」とは、どんな法律なのでしょうか。
民法という法律には、『財産に関するルール』と『家族に関するルール』が書かれています。
このうち、『財産に関するルール』は、主に、私たちが物を買ったり、借りたり、貸したり、お金を稼いだりするときのルールです。『家族に関するルール』は、主に、親子や夫婦の関係や、人が亡くなったときのルールです。
いずれも、私たちの日常生活で当たり前のようにやっていることや、接している人のことを定めています。つまり民法は、私たちの日常生活ととても関わりの深い法律なのです。

(2)成年年齢と「契約」

民法では、「成年」(“大人”)と「未成年」(“子ども”)は区別されています。
具体的には、未成年者は、他人と「契約」をするときは、基本的に親などの保護者の同意を得なければならず、もし未成年者が保護者に無断で「契約」をしていたときは、保護者がこれを取り消す(なかったことにする。)ことができるのです(未成年者自身も、取り消すことができます。)。
他方で、成年になれば、このようなルールはなく、自分の意思で自由に「契約」をすることができます。

(3)「契約」ってなに?

私たちは、物を買ったり、借りたり、貸したり、働いてお金を稼いだりしながら生活しています。
このとき、例えば物を買うのであれば、その相手(売ってくれる人)との間で、何を買うのかや、いくらで買うのかを話し合って決めることになります。
働いてお金を稼ぐときも、相手(雇い主)との間で、何をして働くのかや、時給はいくらなのか、何時から何時まで働くのか、などを決めてから働きますよね。
このような取り決めを、「契約」といいます。
契約とは、お金や物のやりとりをする際の約束のことなのです。
そして、約束である以上は、いちど「契約」をしたら、基本的にはそれを守る義務があります。物を買う約束をしたらお金を払わなければなりませんし、働く約束をしたら、約束した日や時間に働かなければいけません(そのかわり、もちろん、雇い主は給料を払う義務があります。)。
もし約束が守られない場合には、裁判所に訴えて、強制的に約束を守らせるよう求めることもできると、民法では定められているのです。

(4)未成年はなぜ自由に「契約」できないの?

「契約」は約束ですから、守る義務があります。つまり、「契約」をした人には、責任があるわけです(もちろん、相手に約束を守ってもらう権利もあります。)。
それだけの責任を負うわけですから、「契約」をする際には、その契約によって、自分がどのような責任を負うのか、そしてその責任を果たすことができるのか、よく考えてからしなければなりません。
例えば物を買うのなら、本当にお金を払えるのか、よく考えてから買わなければならないということです。
しかし、まだ年齢が若い人の場合、物事についてまだよく分からないことも多いですから、自分がどんな責任を負うのかや、それを果たすことができるのかについて、十分考えられないまま、「契約」をしてしまうことが考えられます。
また、若い人が「まだ分からないことが多い」ことを利用して、不当な契約をさせて利益を得ようと考える人もいます。
だから、一定の年齢を「成年」として、その年齢より若い人の契約については、親などの保護者や、未成年者自身が取り消すことができるようにしておき、若い人を守ろうというのが、法律の目的なのです。

3 新しく成年となる人に気をつけてほしいこと

(1)成年になるってどういうこと?

成年になるということは、あなたが「契約」をしたいときに、もはや親などの保護者の同意を得る必要もなければ、あとから取り消されたりすることもない、ということです。
つまり、あなたは自分の意思で、自由に、他人と「契約」をすることできます。
欲しい物を自由に買うことができ、好きな仕事ができ、好きな場所に住み、もちろんクレジットカードだって自分の意思で作ることができるということです。
それはとても素晴らしいことで、みなさんにはこの自由と権利をぜひ行使して欲しいと思います。
しかし他方で、責任もあることを忘れないでください。あなたがした契約は、もう、あなたが若いという理由では、誰も取り消すことができないのです。
成年になるということは、そういうことです。

(2)「相談」することが大切です!

そうはいっても、実際、まだ皆さんには知らない・分からないことがたくさんあって、目の前の「契約」にはどんな「責任」があるのか、よく分からないこともあるでしょう。
あるいは、その場では契約してしまったけど、後から考えたら、したくない契約をさせられてしまったと思うこともあるでしょう。
そんなときは、一人で抱え込まずに、周囲の「大人」に相談しましょう。
そして、私たち弁護士は、そうした相談を受ける専門家です!
あなたの不安や困り事を解決するために、一緒に考え、力になります。
弁護士会の法律相談も、ぜひ利用してください!

<回答者>飯田 亮真 弁護士(大阪弁護士会 法教育委員会)

2022年5月末まで
18歳から22歳までの方を当事者とする法律相談については30分無料となります!

法律相談のご予約は・・・ 06-6364-1248
(平日:午前9時~午後5時・土曜:午前10時~午後3時半)

大阪弁護士会の成年年齢引下げ特設ページでも詳しく説明しています。

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